高校2年生では探究学習「大切なひとりプロジェクト」に取り組んでいます。
今年度は、オリジナルのビジネスプランを作成する “ビジネスコース”と、好きなことを深めたり、困りごとを解決したりする “探究コース”に分かれて活動してきました。
そのうち、探究コースのグループ「ホワイト」は、「チョークの粉から肥料を作ることは可能なのか?」をテーマに、先行研究との違い(オリジナリティ)も重視しつつ、実際に学校の土を使用して実験・観察を行うなど、試行錯誤しながら活動に取り組んできました。
10月の中間発表では、グループで見つけた「課題」や「問い」に対して、探究してきた内容を発表し、スタートアップカフェおよび福岡女学院教員・事務職員(学院本部/大学/中高)の方に専門的な立場や社会人としての経験からの温かいアドバイスをいただきました。
中間発表でいただいたアドバイスを活かして探究を深めるとともに、より伝わりやすい発表にするためにプレゼン内容やスライドの改善を重ね、最終発表を迎えました。
最終発表では、下記の3名に来ていただき、審査を行っていただきました。
・田村様(株式会社日本政策金融公庫)
・野田様(福岡女学院同窓会会長)
・浮田先生(福岡女学院大学 人文学部 現代文化学科)
ビジネスコースでグランプリに選ばれたグループは、「パーティー:22」です!
保護猫と高齢者をつなげ、猫の殺処分問題を解決するビジネスプランを発表しました。保護猫の里親になるには年齢制限がありますが、猫を飼いたい高齢者と保護猫を新しい仕組みでつなげ、問題を解決するプランです。
【生徒のコメント(パーティー:22)】
グランプリ受賞、ありがとうございます!「猫が好き」な3人が集まり、試行錯誤しながら猫が幸せになる社会を目指して進んできました。「猫を幸せにしたい」という想いから始まり、気がついたら高齢者などの周りの人も幸せにするビジネスプランになっていたため、「幸せ」は自然と広がっていくんだということを自分の経験として感じることができました。また、最終発表1週間前の授業で聞いた「発表のコツ」に3人もれなく感銘を受けたため、「つかみ」やスライド、「動き」を改善し、朝と放課後に発表練習を頑張った結果、他とは一味違うプレゼンができたと思っています。この活動は3人にとって、とても特別な経験となり、それぞれのレベルアップにつながったと感じています。これからも、「パーティー:22」の3人でお互いを高め合い、支え合いながら成長していきたいです!
探究コースでグランプリに選ばれたグループは、「KOYOMI」です!
「どうしたら、当事者でない多くの人が性的マイノリティについて考えるきっかけを作ることができるか?」をテーマに、カレンダーという媒体を活用(実際に作成)して性的マイノリティに関する様々な記念日を伝えるプランを提案するとともに、別学(女子校)に通う生徒の視点からのアプローチも行いました。
【生徒のコメント(KOYOMI)】
私たちは、性的マイノリティについて知ってもらうために『そうなんだのきっかけカレンダー』を提案しました。どうしたら楽しくカレンダーを使ってもらえるかなとデザインを考えたり、グループのみんなでカレンダーに1枚ずつ色を塗ったりしてサンプルを作った時間が楽しかったです。女学院がこれまでの歴史を大切にし、これからも女学院らしくあるために、私たちは女子教育についてもっと考えなくてはならないと思います。