2022.07.15

【高校3年生・特進理系】生物の授業(心臓の解剖)

高校3年生は大学受験に向けて、入試問題演習に努めています。
特進理系クラスの生物選択者も、この夏は基礎力を徹底的に磨いています。
 

 

 
しかし演習だけでは、生物学の感覚が鈍ります。
そこで、心臓に関する問題演習をした後に、実際に解剖することにしました。
 

 
近くのスーパーで買ってきた鶏の心臓「ハツ」です。
 

 

 
授業で学習した「左心室は血液を全身に送るため肉厚」であることを、実物で確認しました。
 

 
つまようじを使って血管の種類を考察しました。左心室から伸びている3本の血管は大動脈であることが分かります。
 

 
柄付き針が通っている血管は肺静脈?それとも肺動脈?
切り開く場所によって右心房が左側に来る場合もあるため、血管の種類の同定は簡単ではありません。
教科書の図のようになる切り開き方をマニュアル化したいところですが、個体によって微妙に構造が違うのです。
このような構造の微妙な違いが、「体質」や「疾患」に関係します。生物学は、神秘さの奥にある構造的理由に面白さがあります。


 

 
演習で理解した心臓の断面図と実物を比べながら、構造を確かめました。

生徒たちが興味を持って仕組みを知ろうとする姿を見て、
実物に触れることが生物学の原点にして神髄であることを再認識しました。
2学期は、知識を的確に駆使する「応用力」を鍛えます。頑張っていきましょう!!!