11月20日(木)に収穫感謝礼拝を行いました。
収穫感謝礼拝は、アメリカやカナダの協会で伝統的に行われているものです。
その昔、イギリスからアメリカに移り住んだ人たちは、近くに住んでいた先住民からトウモロコシなどの栽培方法を教えてもらい、最初の年を生き延びました。お礼に先住民を招待して、神の恵みに感謝するお食事を共にいただいたことが収穫感謝礼拝の始まりであるとされています。
現代では、収穫の恵みに感謝して収穫されたものを献品し、困難な中にある人、食べ物に困っている人にお届けする礼拝になっています。
本校では、全生徒のご家庭に、お米、たまねぎ、にんじん、じゃがいものなどの献品をお願いし、献げられた品は「NPO法人 ホームレス支援 福岡おにぎりの会」にお届けしています。さらに今年も、手芸同好会がネックウォーマーを編んでくれました。
また礼拝では、高校3年生の砂田さんがフリースペース『イルタテエ』に通って得た学びを共有してくれました。砂田さんは、フリースペース「イルタテエ」を訪れる中で、二つの大きな発見をしました。
一つ目は、空間に“ドアがない”という開放性です。誰もが気軽に出入りし、食事や交流を楽しむ姿から、生徒は「フリースペース」の本当の意味を感じ取ったといいます。
二つ目は、そこに集う人々の多様さでした。年齢や背景の異なる人々が自然に関わり合う様子に触れ、自分が無意識に作っていた“心の壁”に気づいたと振り返っています。
生徒は約二ヶ月通う中で、「若い人が安心して過ごせる居場所」の重要性を強く実感しました。
そして、孤独を抱える誰かの存在を知り、「自分も誰かの居場所の一部になれるのではないか」と考えるようになったと語っています。
