イングランド・リバプールで開催された「2023年IBTF世界バトントワーリング選手権大会」にて、中学3年生の小野侑希さんと山村瑠依さんが「ゴールデンハーツバトンチーム(アーティスティックグループ)」の一員として出場し、世界チャンピオンとなりました。
(小野侑希さん)
(山村瑠依さん)
2人が所属しているゴールデンハーツは、福岡市で活動するバトンチームです。3歳から大学生まで約80名が所属しています。
「おねえさんたちの演技にあこがれて・・」小野さんは4歳から、山村さんは5歳からバトンを始めました。小学5年生のとき、次の世界大会が2023年、中学3年生になる年であることを考え「中高一貫の福岡女学院中学校に入ろう!」と決めたそうです。
今年6月に日本代表選考会で1位に選ばれ、世界大会への進出が決まってからは、1日8時間の練習を積み重ねました。世界に向かう渾身の演技は「パイレーツオブカリビアン」。
スローモーションや大きな場面転換の効果を生かした、表現力豊かなパフォーマンスで、ほかの国々を圧倒しました。
演技ひとつひとつのポーズがピタッと決まった瞬間、会場が沸きました。鳴り止まない拍手とスタンディングオベーションに勝利を確信、見事に世界チャンピオンの座を手にしたのです。
小学6年生のときコロナ禍に見舞われ、練習も大会もストップしてしまいました。公園で練習を続け、観客なし、マスク着用の制限の中、ひたむきに演技に取り組んできた2人です。リバプール・世界大会への切符は最高のプラチナ・チケット。長い道のりの末に手にした金メダルを胸に、最高の笑顔でこたえてくれました。