2023.12.08

特別講座『紫式部の生涯』冬の章 を開催いたしました。

特別講座『紫式部の生涯』冬の章 満員御礼!

11月22日(水)たくさんの方々をお迎えして 東 茂美先生による『紫式部の生涯』冬の章 を開催いたしました。

講座の様子

<概要>冬 プロダクション紫、始動

源氏物語の読者たちに知られていることばに、「須磨がえり」というのがあります。「須磨がえり」とは、光源氏が政争に敗れて須磨へ蟄居し、やがて赦(ゆる)されて都へもどったという「須磨帰り」なのですが、それとは別の意味がある。第12帖「須磨」・第13帖「明石」あたりまでがんばって読んではみたが、ついに挫折。しばらくしてまた読み始めたけれど、すっかり内容を忘れてしまって、チンプンカンプン。ふたたび第1帖「桐壺」にもどって読み始める、いわゆる「須磨返り」というわけです。それにしても、これほどの長大な物語が世に残ったのはなぜでしょうか。もちろん式部の文才にもよるのですが、それとともに執筆をサポートする集団(プロダクション紫)と強い「推(お)し活(かつ)」があったことに注目したいと思います。


皆様、ご来場ありがとうございました!