mission2019
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現在と学生時代を語ります。水引デザイナー長浦 ちえさん福岡女学院高等学校1998年卒業水引デザイナーとはどのようなお仕事ですか? 一応分かりやすく「水引デザイナー」と肩書をつけていますが、実際は、水引を用いての企画屋さんでもあり職人でもあり、アートディレクターでもありと、総合的にお取組みをさせていただいています。企業さまのビジュアル広告や、プロダクトなど案件は多岐にわたります。▲バッハを水引で表現した福岡女学院創立130周年記念事業パンフレットお仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか? 無事に形となり多くの皆さまにお披露目できる瞬間です。商品であれば、手に取って下さった方のご縁が広がるようなイメージを持ちます。最近は、小学生などお子様からファンレターをいただく機会が多く、水引が子供の純粋な感性に響いていることは驚きでもあり素直に喜びです。2013年、自身のブランドTIER(タイヤー)を立ち上げる。日本の伝統素材である水引を「古典からロックまで」をコンセプトに、ジャンルの垣根を超えて活躍。著書も多数あり。 美術との出会いです。自分の好きを見つけることができ、後押ししてもらえたことが、今に繋がっていると思います。美術の瓦田先生が仰っていた「見なさい。考えなさい。心をこめなさい。」――。学生の頃や、まだ社会人として駆け出しだった頃よりも、現在の方がこのシンプルでストレートな言葉が染みます。この言葉を胸にこれからも表現していきたいと思います。中高時代の思い出はありますか? 美術の授業を自然の中で受けていた時間です。女学院には豊かな自然があり、キャンバスとイーゼルを持って外へ出て、自分も自然の一部になったかのように対象物と向き合い、土を描いたり、木々を描いたりしました。大人となった今、贅沢な環境と貴重な時間だったと思います。女学院の学びで長浦さんの人生に生かされていることはどのようなことですか?美術の瓦田先生と05School Corporation Fukuoka Jo Gakuin

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