mission2019
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福岡女学院中学校・高等学校 英語教諭凜として花一輪プロジェクトリーダー 福岡女学院中学校・高等学校では、2018年度から「凜として 花一輪プロジェクト」(通称:はないちプロジェクト)をスタートしました。これは21世紀型教育として位置付けられるものですが、本校では独自の指針とカリキュラムで取り組んでいます。 従来型の教育は、ベルトコンベア式の社会構造から生まれた、教室で先生の話を聞き同じものを学ぶという画一的なもの。しかし社会は変わりました。大学に行っておけば安心というような世の中ではなくなってきているのです。 この落差を埋めるためには、幸せのあり方や、社会とどうつながっていくかということを生徒が自分の頭で考え、ビジョンを形成する必要があります。これが、はないちプロジェクトの目的です。 「凜として 花一輪プロジェクト」の名称は、故德永徹名誉院長が、本校卒業生のふとした一言にヒントを得て提唱された言葉から生まれています。凜と咲く花のように、自分と他者を比較せず、自分らしく生きることを模索し続けようと語りかける言葉であり、本校の教育の根幹に位置するものです。 ひとくちに“ビジョンの形成”と言っても、答えは無限にあり、教え方も無数に存在しますが、そこでブレを起こさない強みが本校にはあります。 一つは宗教教育です。聖書に基づいた「大切なひとり」という視点を常に大切にしているので、自分と他者との関わりを重んじる土壌があります。もう一つは女子校であるという点です。これからの社会では、女性の“多様性を受け止める”、“情報共有を大切にする”といった力がより必要とされていきます。女子校はそれらの力を遠慮なく発揮できる環境であり、女性のリーダーシップを育むのにも適した場所です。 そういった環境を土台として、グループ学習でチームワークを育みながら、SDGsカードなどを使ったゲーミフィケーション、本をツールに学ぶビブリオバトルやミニブックトーク、起業活動など多彩なカリキュラムを取り入れ、プロジェクトを形作っています。 プロジェクトにおける生徒の評価は「はないちルーブリッ自分らしく生きることを模索する新しい教育のあり方。女子教育ならではの、発見があります。私は「どのように生きたいか」を考える力。15School Corporation Fukuoka Jo Gakuin柿原 寿人凜として 花一輪プロジェクト自分の幸せも、他者の幸せもともに大事だと考えること。

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