福岡女学院看護大学 教授シミュレーションセンター長藤野 ユリ子シミュレーション教育センターICUシミュレーションルーム 本学は、2016年9月にシミュレーション教育センターを創設、より実践的なトレーニングを可能にしました。 シミュレーション教育は、臨床現場をリアルに再現した状況で学習を行い、経験の振り返りやディスカッションを通して専門的な知識・技術・態度の統合を図る教育です。 この教育法が注目されるようになった背景には、医療現場の高度化が進み、学生による実践が困難な場面が増えたという事情があります。私が学生だった頃は、採血や注射も指導者のもとで行っていましたが、現在はできません。しかし看護師になると、現場では様々な対応が求められます。こういったギャップを埋める意味でも、シミュレーション教育は重要です。 シミュレーション教育専門施設の設置は、看護教育機関では本学が全国初です。注目度も高く、全国から見学者が訪れます。「先進性のある学校」という評価は、学生の誇りにも繋がっているようです。 学習における効果も大きく、それが顕著に現れるのが実習の場面です。シミュレーション教育を受けた実習生たちは、自分にできることを探しつつ積極的に動きます。現場の緊迫した状況などもセンターでリアルに再現できるので、学生たちも自信を持って実習に向かえるのです。実習先の施設からも本学の生徒たちは高い評価を頂いています。リアルな体験がもっともっと求められています。先進的であること。それもひとつの誇りです。11School Corporation Fukuoka Jo Gakuin時代の変化に柔軟に対応できる看護職者を育てる。看護大学N■sing univ■sity
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