理事長の十時でございます。看護大学の開設時は学外理事として3年間、カリキュラムの策定や臨地実習施設の確保に努めておりました。看護大学卒業生の就職先の病院を訪問しますと、評価は高く、患者さんに寄り添う看護職者の姿勢は、女学院のキリスト教精神が育まれていることを実感しました。4月1日に看護大学学長を拝命し、2ヶ月後には理事長と看護大学長を兼務することになりました。8月からは看護大学長に、昨年12月まで九州大学医学研究院医学研究院長を務めておられた片野光男先生に就任して頂けることになり、私自身理事長職に邁進いたします。少子化、女性の社会進出による専業主婦のめないと生き残れないと考えます。私と寺園院長、6月にお迎えした吉田茂生常任理事(財務・労務管理担当)の「執行部」と、「教職・事務職」、さらに「同窓会の方々」を3本の矢にたとえますと、この3本の矢を束ねれば、たやすく折れない体制となるはずです。この3本の矢でこれから学院は進化してまいります。皆さまにもお力添えをいただければ幸甚に存じます。減少、資格を我が子に取らせたいという保護者の要望を考えれば、本学院は厳しい状況の中にあります。ダーウィンは『種の起源』の中でこう言っています。「強いものが生き残るのではない、進化するものだけが生き残る」。正にそうです。伝統をただ守るだけではいけない。皆で知恵を絞っていかに進化し伝統を守るか。今こそ本気で取り組まなければなりません。女学院らしさを残しながら、全教職員の意識改革を推し進「伝統を守るとは燃え尽きた灰を集めることではない、そうではなく炎をさらに燃やし続けることである。」これはドイツ留学以来の友人であり、尊敬する神学者であるベルトールト・クラッパートが最近紹介してくれた言葉です。わたしは申し上げたいと思います。それは、女学院はイエス・キリストにあって、ワン・ブランドであるということです。幼稚園、中学・高等学校、大学・短期大学部・大学院、看護大学、これらに集う園児・生徒・学生。またこれらで働く教職員。さらに後援会、父母の会、同窓会の会員の皆さまも。その一人一人がステークホルダー(利害共有者)なのです。一つのブランドとして輝くために、力を出し合い、足りないところを補い合いましょう。そのために、イエス・キリストという葡萄の木に繋がっていたいと思います。そして、次の創立140周年、150周年に向かって夢と希望をもって進みましょう。この言葉を、伝統ある福岡女学院の院長に就任するにあたり、改めて胸に刻みたいと思います。福岡女学院はミッションと愛称されて今年で創立130周年を迎えました。わたしは自分の務めが特に「建学の精神」のメッセンジャーであると理解していますが、皆さま全員と力を合わせて、伝統の炎をさらに燃やし続けていきたいと思います。ここでは特に一つのことを学院は新体制になりました 伝統を守りながら進化していく学院へ就任あいさつ特集月月月月月月月月月月月月月年年年年年年年年年年年年年36124444101010446月月年年462014年度秋に幼稚園園長が、2015年度には理事長、院長、大学長、看護大学長が代わりました。理事長 十時 忠秀 新任院長 寺園 喜基 新任大学学長 髙島 一路 新任月月月月月月月月月月月月月〜年年年年年年年年年年年年年744410543633310看護大学学長 片野 光男 新任中学校・高等学校校長 幼稚園園長 靏 恵美 新任二田真知子 再任社会の要請に今こそ本気で応える学院に女学院はワン・ブランドとして輝く学校法人福岡女学院理事長学校法人福岡女学院院長と とき ただ ひでてら ぞの よし き大学長、十時理事長、寺園院長、髙島大学長、二田校長Profile196819691971197319801981198220022003200520082010201020152015その間、1983年9月から、アメリカUCLA・スウェーデンカロリンスカ大学に文部省在外研究員として派遣。2008年に総務大臣表彰、佐賀新聞文化賞を受賞。また、これまでに佐賀大学理事及び、本学院理事も務めた経験があるProfile1962196319651967197119721975199419981999200420092012現在までに、本学院 監事、理事、評議員 学校法人西南女学院 常任理事 学校法人西南学院 評議員、理事等を務める 2015 九州大学医学部卒業九州大学医学部附属病院 麻酔科助手関東逓信病院 麻酔科に勤務再び、九州大学医学部附属病院 麻酔科助手に戻る佐賀県立病院好生館 麻酔科医長として転任佐賀医科大学医学部 麻酔科助教授同教授に就任同大学医学部附属病院 副病院長兼任同大学病院 病院長に選任佐賀大学副学長を兼務佐賀県医療統括監に就任佐賀県医療センター好生館理事長に就任2015年6月佐賀国際重粒子線がん治療財団(通称:サガハイマット)初代理事長を務める〜7月 福岡女学院看護大学学長学校法人福岡女学院理事長、公益財団法人佐賀国際重粒子線がん治療財団名誉理事長に就任西南学院大学文学部神学科卒業同文学専攻科神学専攻科を修了九州大学大学院文学研究科修士課程を修了し、同博士課程を休学して、ドイツ・ヴッパータール神学大学、ボン大学神学部へ留学。ボン大学神学博士を取得九州大学文学部助手に採用同教養部宗教学担当助教授・教授九州大学大学院比較社会文化研究科教授西南学院大学神学部教授九州大学名誉教授学校法人西南学院院長同理事長を歴任2013年2月までドイツ・ヴッパータール神学大学客員研究員学校法人福岡女学院 院長に就任 2015年6月1日就任2015年4月1日就任 月年4 1Mission No.112十時 忠秀寺園 喜基
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